KORG KARMAとは? 革新的アルペジエーターを搭載した伝説のシンセサイザー

2001年にKORGから登場した「KARMA(カーマ)」は、音源部にTritonをベースとしながら、独自のアルゴリズム生成システム「KARMAテクノロジー」を搭載したワークステーション型シンセサイザー。演奏をアルペジオやリズムパターンに変換していくリアルタイム生成機能は、当時のシンセ界に衝撃を与えました。
KARMAテクノロジーとは?
KARMA(Kay Algorithmic Realtime Music Architecture)は、スティーヴン・ケイによって開発された技術。演奏したノートに応じて、複雑なアルペジオ、リズム、コントローラーモーションをリアルタイムで生成します。
たとえばコードを一つ押すだけで、ベース、ドラム、シーケンスが連動し、まるでバンド全体を操っているかのようなサウンドが得られます。KARMAはただのアルペジエーターではなく、「演奏補助型のリアルタイム・アレンジマシン」とも言える存在です。
主なスペック
項目 | 詳細 |
---|---|
発売年 | 2001年 |
音源方式 | HIシンセシス・システム(PCMベース) |
最大同時発音数 | 62ボイス |
音色数 | プログラム:640、コンビネーション:512、ドラムキット:64 |
キーボード | 61鍵(ベロシティ、アフタータッチ対応) |
シーケンサー | 16トラック、200,000ノート、200ソング |
KARMA GE(生成エンジン) | 400種類以上のプリセット、ユーザーGE対応 |
エフェクト | インサート×5、マスター×2、EQ |
外形寸法 | 幅1055 x 奥行き358 x 高さ116 mm |
重量 | 約12.5kg |
拡張性 | EXB-SCSI(オプション)によりSCSIデバイス接続可能 |
音源拡張 | EXB-PCMオプションボード(最大2枚)対応 |
ユーザーに与えたインパクト
Triton譲りの音源の力強さに加え、KARMAによる動的パターン生成は、ライブや即興演奏、作曲支援に革命をもたらしました。特にソロアーティストやエレクトロ系アーティストに重宝され、未だに中古市場で高い人気を誇っています。
KARMAのサウンドを体験
まとめ
KORG KARMAは、演奏の概念を拡張した革新的なシンセサイザー。KARMAテクノロジーによるリアルタイムの演奏生成は、20年以上経った今でも唯一無二の存在感を放っています。
中古市場で見かけた際は、ぜひその唯一無二のサウンドを体感してみてください。
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