いまなお現役!軽量ワークステーションの傑作「KORG KROSS」

2013年に登場したKORGの「KROSS」は、当時としては画期的な“モバイルワークステーション”。音質・機能・携帯性を兼ね備えたこのシンセは、DTMerやライブミュージシャンの心を掴み、今なお根強い人気を誇っています。


🎹 驚異の軽さと電池駆動──ライブ志向の設計思想

61鍵モデルはなんと約4.3kg。さらに単三電池6本で動作可能というフットワークの軽さは、ストリート演奏や仮設環境でのライブにおいて無敵でした。
「家の外でも使える本格シンセ」というコンセプトは、当時の製品では他に類を見ないものでした。


🧠 ハードウェア的“良さ”が詰まった操作系

タッチパネル全盛の現在とは異なり、物理ボタンとロータリーが中心の操作系。視覚や感覚で直感的に扱えるのは、まさに“ハードシンセならでは”の醍醐味です。

また、よく使う音色を即座に呼び出せる「フェイバリット機能」は、ライブ演奏時に真価を発揮します。


🎧 音源は「やや硬質」だがパワフル

音色はKORGらしいエッジの効いたサウンドが特徴で、特にエレクトリック・ピアノやリード系のシンセ音はバンドの中でもしっかり主張してくれます。
大容量PCM音源を搭載しており、総じて即戦力のサウンドが揃っている印象。


🛠️ DTM機としてもまだまだ活躍!

KROSSはUSB経由でMIDI/オーディオインターフェースとしても機能し、DAWとの連携もこなします。
シーケンサーやステップ入力、簡易オーディオレコーダーなど、DAWを使わなくても1曲作れてしまう制作力も魅力です。


🔚 まとめ:「軽量・高機能・ちょっと古い」が絶妙な魅力

KROSSは“今どきの音源”ではないかもしれませんが、ハードウェアならではの質感、電池駆動という実用性、そして必要にして十分な機能を備えています。
今後も、中古市場や機材棚の片隅で静かに輝き続ける──そんな存在かもしれません。

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