Roland D-50

1987年発売。ローランド初のフルデジタルシンセサイザーであり、またLA音源を初めて搭載するシンセサイザーとして誕生した。D-50は61鍵ベロシティ、アフタータッチ対応鍵盤を持ち、当時としては大型のLCDとジョイスティックにより操作性も高かった。当時の価格は238000円。音源チップにはLA32(MB87136)を、PCMを格納するROMには合計4Mbitの容量を搭載している。また、LA音源のコンセプトの1つであるエフェクトにも22bit内部演算、20bit出力という高品位なものが与えられている。アナログシンセサイザーかFM音源のDX7しか存在せず、その限界が見え始めた当時のシンセサイザー界に第3の選択肢を提案した事と、それまで誰も耳にしたことのない個性的な音がミュージックシーンに必要不可欠となった。現在も多くのミュージシャンが愛用している。さらに2004年3月にはVariOS/V-Synthを完全な形でD-50に置き換えるV-CardVC-1が発売され、D-50は21世紀に復活を遂げた。

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