YAMAHA CS6X
1999年発売。上記2機種がアマチュアをターゲットにしたシンセサイザーに対し、プロ向けの製品として設計され、筐体はプラスチック製から、金属製になり、色はシルバー。キータッチもしっかりした鍵盤に変更されている。ダンス系のサウンドをプリセットしている。XGフォーマットには対応していない。プラグインボードを2枚増設することができ、AN音源やVA音源を追加し、自分好みのシンセサイザーにカスタマイズできる。内蔵シーケンサーはプレイバック専用で、PCと接続しないと伴奏データを作成できない。この機種をベースにシーケンサーを強化し、ワークステーションタイプにしたのがヤマハ・MOTIFシリーズと考えられる。またEXシリーズまでは外部記憶装置がフロッピーディスクであったが、この機種からスマートメディアスロットを装備し、そこにコンピュータで作成して、内蔵シーケンサーで演奏させる伴奏データや、サンプリング機能を使って録音した波形を記録できるようになっている。スマートメディアスロットはこの後のヤマハのシンセサイザーにも引き継き採用された。MOTIFやその後継機種MOTIF ESが出た関係もあってか、CS2xはロングセラーであった一方で、後発のCS6xは先に生産完了である。同時発売されたS80とは鍵盤数や内蔵波形の一部が異なるが、構造的には共通点が多く見られる。
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